「感じる」という訓練がある。

「感じる」という訓練。
治療家にとって必須の訓練だと思っています。
普段当たり前にあること、当たり前すぎて気に留めないこと、それらを「感じる」訓練です。
例えば…
コップの中に入っている水が、目で見なくても大体どれくらい入っているのかを感じる。
そのコップの水の水面は水平かどうかを感じる。
入浴中などに水面に手をおいて、揺れる水面を感じる。
生活の中でおこる音、遠くの電車の音、近くの人の話し声などを同時に感じる。
自然環境ならば…
太陽の光や月の明るさ、日中の活発さや夜の静けさを感じる。
森や山や海などで緩やかな風の流れやにおいを感じる。
などなど上げていくと枚挙がない事ですが、要するに自分の周囲で起こっていること全てを感じるということ。
一般的に日常では目的をもって活動するのが普通なので当たり前の事に意識を持つことはありません。
1つの事に集中せずに自分の周囲で起こっていること全てが「感じ取れていく」という訓練です。
これは人に触れて施術をする際の「感覚」を磨きます。
僕自身は治療の技術を行う前に必要であり重要な訓練だと感じています。
「感じる」ことがより深くなると、この感覚を基に治療の技術やからだの知識がより役立ちます。
しかしながら、「感じる」訓練は時間がかかります。
治療を繰り返しながら、年々成長していきます。
治療の技術とからだの知識を習得しながらも、最初はわからない感覚を磨き続ける。
そしてそれに終わりは無い。
そう考えると、治療家は死ぬまで一生成長し続け、一生できる仕事だと思っています。
一読頂きありがとうございました。

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